「槻で作った菜種油を味わう会」

たっぷり食べてきました!昭和の油!!11月23日勤労感謝の日に、まさに菜種をまいて油にするまでのご苦労を伺いながら、ひたすら美味しい天ぷらを17名で食べました。もてなしてくださったのは、菜種作りに関わられた皆様。高滝山駐車場に作られた「いこいの家」に行くと部屋には薪がたかれ暖かくなっており、おにぎりが次々にぎられてるところでした。さっそく、おばあちゃんの知恵、お米1升につき15g塩をまぜてから握ると、毎回手に塩をつけなくても大丈夫!だそうです。
きれいに並ぶおにぎりを横目に、子どもと一緒に天ぷらにする野菜を切っていきます。安本豊さんが作った大きなサツマイモや新山さんの椎茸がた~くさんです。炭火がおきているのでそこで、椎茸と芋はそちらでも焼こう~とちゃちゃっと進みます。いよいよ大切な油をお鍋にそそぎます。わ~~っと声が!見たこと無いきれいな黄色です。「菜種を選り分ける時に、粒を揃えて傷のないきれいなものばかりだと透明度が高くなるらしい」と新山さん。なるほど~と言いながら次々あがる天ぷら。さっそく味見するとサラッとしています。油独特の匂いもしません。さっくりアツアツ美味しい!ツマミ食いの手がみなさん止まりません。その後2時間近く6人くらいで揚げ続けたのですが、揚げている方も「気持ち悪くならない」「匂いがしない」「ぎとぎとしてこない」と大好評。途中、高滝山登山にいらした方や、電気工事のおじさんなどに新山さんがスッと天ぷらを差し入れしたり。参加者さんが持って来てくれた、煮物からスイーツまでの色んな持ち寄りとおにぎりを頬張りながらおしゃべりが続きました。
〆は菜種畑に入ろうとして捕まったイノシシのシシカツです。新山さんが下ごしらえしてくださっており、レシピまで用意してくれました。イノシシを捕まえたご本人、大月要さんも飛び入り参加して食べたシシカツ、臭みが全然なくて油がのっており美味しかったです~。また、なんとパッケージをデザインしたのは昭和中1年生の尾上さとしくんだということでビックリ!ドジョウすくいも上手なさとしくん、こんな所でも大活躍です。油ができるまでに、本当にたくさんの方々の手がかけられているんです。
いつでも真剣に地域のことを思い、子どもの未来を祝福し一方で案じてもいる新山さん。槻大橋が開通してからの、新山さんの様々な試みやそこにかけた想いを伺いながら「これから槻も昭和地区全体として盛り上げたい」と言われる前向き思考に感動しました。来夏の菜種の収穫、豊作でありますように!

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以前、このホームページでご紹介した、槻(つき)の新山さんたちが作られた菜種
絞ってもらうために、津山の油屋さんに頼んでいたのですが、
ついに絞られて戻ってきました!仕上がりは全部で6升ほどだったそう。
その労力に対して、本当にわずかしか取れない貴重な油を
「菜種のお話を聞きたい」という私たちに
「僕も食べたことないから一緒に食べてみようや」と言って下さいました。
本当はパンに塩と油だけ付けてじっくり味わわなくちゃ、くらいなものを
地域の手作り野菜の天ぷらで食べます。地域で作られたお米のおにぎりも皆で一緒に作ろうと思います。
地域の方にとっては、地域で作られたものを食べるという昔からの当たり前のことなのかもしれませんが、
なんと贅沢な試みなのかと思います。

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日時:11/23(水)11:00〜14:00ごろ
集合場所:高滝山登山道 駐車場(総社市原2167-1)
参加費:500円
持ち物:1品持ち寄り(おかず、果物、飲み物、何でもOK!)
定員:10名程度