宇山のスゲ観察会

スゲという草をご存知でしょうか。

ひと言で言ってしまうとただの雑草。
けれど今回お会いした倉敷市立自然史博物館友の会(以下友の会)の皆さんと学芸員さんの解説を聞きながら山歩きをすると、なんの変哲もない山道も雑草たちがひとつひとつ名前をもった楽園に早変わり。
この小さないのち達に愛しささえ感じるようになります。

5月19日(日)に開催するスゲ観察会にむけて下見に来られた友の会の皆さんと、当日ガイドを務めることになった宇山の大角さん、横田さんと同行して山に入ります。
富山小学校跡地からスタートして、巨木好きの友の会メンバーもいらっしゃると聞き、まずば魔利支天(まりしてん)さまと呼ばれる御神木に向かいます。
木に巻尺をあて幹回りを測ってみると552cm。350cmもあれば立派な巨木だそうなのでこれはかなりの大
きさです。一体樹齢何年になるのやら。

巨木観察を終えると本題のスゲ観察のため場所を移動し山道を探索開始。
スゲを見つけるとルーペで細部を観察し図鑑と照らし合わせながら種類を特定していきます。
この間にも学芸員さんはほかの植物も並行して観察をしています。
西日本のタンポポの植生調査をしているのだとか。
西日本だけで15種類が見つかっているそうです。
タンポポだけでそんなに種類があるなんて!

こうして新鮮な発見に驚きつつ歩いていると時間はあっという間にお昼時に。
友の会の皆さんはお弁当を食べたあと19日の本番のスケジュール通りに午後3時まで歩き続けるそうです。私たちは名残惜しいけれどここで山を下りることにしました。

5月19日当日は岡山理科大学の先生も同行されるそうです。
興味のある方は以下倉敷市立自然史博物館HPよりお申込みください。にわか植物博士になれること間違いなし!です。

http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/musnat/event.html

5月19日(日)★申込み受付中
◎自然観察会「スゲ観察会」(友の会第579回)
今回の観察場所も,その地名に「スゲ」の文字をいただいた総社市延原の菅公会堂付近です。古くからの地名ですのでどんなスゲを見られるか楽しみにしてください。
◆日時:2019年5月19日(日)10時~15時(受付9時30分~10時)
◆集合場所:総社市種井 昭和公民館富山分館(34゚45’12”N,133゚38’47”E)。受付終了後、全員で観察場所まで移動します。

◆観察場所:総社市延原 菅公会堂付近(34゚45’03”N,133゚39’33”E)
◆講師:星野卓二・正木智美(岡山理科大学生物地球学部)
◆持参品:弁当、水筒、筆記用具、観察用具、雨具、救急用品など。毒虫などの防御のため、長靴、長袖シャツ、長ズボンなどを着用してください。
◆申込み:5月18日(土)までに電話・FAX・ハガキなどで倉敷市立自然史博物館へ。電子申請も利用できます。
◆参加費:無料
◆備考:小学生以下の方は保護者同伴でご参加ください。雨天決行。ただし、総社市に警報発令時は中止します。天候があやしい場合は、当日朝7時以降に友の会携帯電話(090-8242-3896)までお問い合わせください。

観察会イベントとは別になりますがタンポポ調査も参加できます。
http://gonhana.sakura.ne.jp/tanpopo2020/

↓↓↓ これがスゲ。下見のときには8つほど種類が確認されたもよう。