槻の菜種油

先日新しいかわら版を、ご縁作りでもお世話になった槻(つき)の新山さんにお届けに上がったところで、
すごいものに出くわしました。

「ここいらの耕作放棄地でなぁ〜。菜種を植えてみたんよぉ〜。ほしてな(そして)、それを絞って油にしてみょ〜やいうことになってな。」

え?!菜種油作るんですか?

「せぇ〜でな、調べたら岡山県には県北の方に1人だけ、昔ながらの絞り方で油を絞ってくれるところがあるんよぉ〜。そこへ持って行ってな。絞ってもらっとるんよぉ〜。もう跡継ぎもおらんじゃろうけん、運よければ機械も譲ってもらえようじゃないかいうてなぁ〜、行ってみたら、3人も跡取りの若者が見習いでおってなぁ〜〜(笑)」

実際は、製油所ではある程度の量を集めて絞るため、出来上がった油は、純粋に槻産だけの菜種油にはならない、ということでしたが、それにしてもすごい。
油は売るのではなくて、一緒に菜種を植えた人たちにお礼代わりに配る予定だそう。
新山さん宅の玄関先には、配布用に、空きペットボトルにお手製のラベルを巻いて、ペタッとセロテープでとめたやつがたくさんスタンバイ。
す、すごい。
よく読むと、ラベルには「非売品」と書いてあります。
でも同時に、販売元:「高滝山を愛する会」ともあります(笑)。

これ、ほんとちょっとした生業になればいいのになあ!
新山さんも「わしがもうちょっと若かったらなぁ〜〜。」と言います。

誰か!岡山県総社市、槻で菜種油を作りませんか〜!
空家もあります(笑)。

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