「コットンばーば:<特別版> 綿紬の先生がきます!」

「菅原さんとコットンバーバ」

新年早々のコットンばーばには、手仕事の先生の菅原昭子さんをお迎えしました。
参加者はおしゃべりと手仕事大好きな3人。総社市内の
普段から手仕事やお料理が大好きな方々が集いました。

菅原さんは、震災後、できるだけ機械を使わずに、
自分の手だけでできる手仕事を教えてらっしゃいます。
今回も糸車を使わず、厚紙と菜箸でコマを作り、手で紡いでいく方法を教えてもらいました。
まずは種をはずした綿を、手で細かくうすーく広げながら並べて行きます。
ひとつの座卓を囲んで賑やかに始まった会も、この菅原さんの細やかな手仕事の前に、
一瞬しーんとなりました。にこやかに穏やかに確実に丁寧に、そしてきれいに並んで行く綿。
細身の菅原さんの意外にもしっかりした手に、手仕事を重ねてゆく暖かさと厳しさ、
自然に寄り添う時間や自分との関係をじーんと感じた瞬間でした。

広げた綿はくるくるとまるめ、手作りのコマで糸にしていきます。
途中で切れたり太くなったりするのも「みんなそれぞれがいいのよ」と
全てを受け止めてもらい、「先生!先生!」とみな苦戦しながら、
どうにか糸を紡ぎました。

さぁ、もうすぐお昼!という頃「今日お弁当いるの?」とある参加者。
(今回はお弁当各自持参の会でした)
そしてその声を聞き「じゃぁ何か作ろう!」と
愛プロジェクトの皆さんが自分の畑、ひとの畑(!)、
自宅に作り置きのものを取って来て下さり、
さすが、愛プロジェクト!あっという間に豪華なお昼ご飯ができてしまいました。
総勢◎名で楽しく食事した後は、私たちはまた糸作りにいそしむのでした。

最後に菅原さんが今までに作った作品を幾つか見せてもらいました。
綿、羊毛、絹糸を、紡ぎ、染めたり織ったりしてできた作品は、
どれもとっても手に馴染み、菅原さんの人柄そのまま優しくまっすぐな作品でした。
形になるって素晴らしい。
コットンばーばでもそろそろ何か作りたいなぁと夢ふくらむのでした。

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「コットンばーば」とは、昭和地区で綿を育て、糸を紡いでみよう!という活動です。花や実を楽しみ、糸になり、何かを作るまでの手仕事をおじいちゃん、おばあちゃんの知恵を借りながら知っていきます。

今回は、震災後に岡山に移住した手仕事のプロ、菅原昭子さんを先生にお招きし、実際に作った作品なども見ながら糸を一緒に作りたいと思います。昨年末に刈り取った綿の枝からオーガニックのコットンボールを取り出し、糸にしてみましょう。糸紬の道具も菅原さんが持って来て下さいます。繊維が絡まりあってできる不思議な糸繰りまでの一連の手作業は、冬ならではの手仕事な気がします。畳の部屋でお茶をしながらわいわい体験します。

日時:1月19日(火)10:00〜15:00
場所:地域のおばあちゃんのサロン「愛プロジェクト」(総社市原1795-1)
JR美袋駅から2.5km(徒歩30分、車7分)
場所がわからない方は、JR美袋駅で待ち合わせして行きましょう。
(電車で来られる方はスタッフの車で「美袋駅⇆愛プロジェクト」の送迎も可能です。ご相談ください)
参加費:1,000円(愛プロジェクト利用料、喫茶、紡いだ糸か綿含む)
用意:お昼ご飯、収穫用のカゴかナイロン袋