津山市城西地区防災視察ツアー
- 2019/03/10
- ご縁作りの時間
昨年3月、防災について岡山理科大学の先生をお招きしてお話会をしてから(このときは土砂災害についてでした。)防災意識を高めること、継続して取り組んでいくことが大事だねとスタッフ一同気持ちを新たに新年度をむかえ、さて今年度はどう展開するかと考えている矢先に西日本豪雨が起きてしまいました。
まさにこれからというときに・・・ここ40年以上も起きていなかった規模の大災害に見舞われてしまった。本当に災害はいつやってくるか分からない。そう思い知らされた出来事でした。
実際に被災してみて困ったことがいろいろとありました。そこをどう改善するかヒントを得たいを模索していたところ、津山市には防災の取り組みが進んでいる地域があるとNPO「みんなの集落研究所」から情報をいただき、津山市城西地区が実際にどんなことをしているのか見せていただくことになりました。
昭和地区の地域づくり協議会の委員の方や美袋、下倉、草田、作原、日羽、水内各地域を代表して集まってくださった10名+スタッフで城西地区を訪れ、まちづくり協議会の防災部会主催の避難所運営ゲーム(HUG)に参加させていただきました。
HUGの前にはこの日が東日本大震災からちょうど8年をむかえる前日であったこともあり、スライドで震災被災地の当時と今の様子や、今後起こり得る災害について香川大学特命准教授 磯打千雅子先生からお話がありました。
たくさんのカードは避難者で、体育館や使える教室にひと家族ずつ30秒で配置していくゲームです。正解はありません。
今回の設定は地震。天気は雨。
カードには地区名や年齢や性別、怪我の具合、認知症がある、とかペットを連れているなどの情報が載っています。
通路の確保も重要です。
明後日届く仮設トイレの場所を決めてください、ボランティア用の駐車場の確保などのイベントカードも時折入ります。
次々と判断を迫られ、同じテーブルの方と話しあって決めて行くので、テーブル毎にそれぞれの個性が出ました。
感想を言ってくれた小5の男の子が「僕たちが防災について考えていく」と当事者意識をしっかり持っているのに感心しました。
ゲームの後は前回行われた避難訓練の報告と評価がありました。
避難所運営ゲームの成果か、受付の設置や受付の横にホワイトボードを置くなどの工夫が見られました。住民の多くの方が訓練を理解して自主的に動けている印象を受けました。
とても勉強になったので昭和地区に持ち帰り、このゲームを昭和でも開催したいと考えています。
終了後配られた非常食。段ボールオーブンで調理したぎょうざの皮を利用したピザやおかきは小学生のボランティアによるもの。
ダンボールの内側ににアルミホイルが貼ってあり、中に炭が入っています。焼き網の上で餃子の皮を並べて蓋を閉めて焼くそうです。よく焼けていました。
昼食を交えての懇談会。参加した皆さんからはたくさんの思いがあふれ、一人一人感想を話していたらあっという間に時間がきてしまいました。
たくさん学ぶことがありました。見守りカードの作成やHUGの実施、昭和地区でも早速取り組んでいきたいと思いました。城西地区の皆さん、つないで下さったみんなの集落研究所の皆さんありがとうございました。
(スタッフ山本&渋谷)