大角さんと宇山で蔓を採って籠を編む会

昨年から始めたカゴを編む会。昨年の会が終了してから、大角さんは様々なカゴを次々に編み上げました。
それは、昨年うまく教えられなかったとの反省と今年に向けてのことでした。いつも、最大限のもてなしで、迎えてくださる大角さん。
本年度もご厚意に甘えて山の一日を満喫しました。

<下準備>
今年蔦を取る場所を下見してきた大角さん曰く「ロープをしっかりはらないと危ない」。去年もそのセリフを聞いたような…。そして当日にはしっかりロープが張られていたのでした。
今年はその準備からお手伝いに行きました。山道をグングン進み、車を突然止めて、一気に山に分け入ります。

もちろん道はありません。藪漕ぎしながら進むと、45度くらいはありそうな急斜面の桧林が広がります。

足元には大きな石がゴロゴロ。石が転がるため、足元が不安定です。
大角さんと今回お手伝いで入ってくれた野呂さんは、ロープを肩に担ぎスイスイと登っていきます。
「待ってー」と言いながら、桧に巻きつけてくれたロープをぎゅっと締め付けながらお二人が先導して作ってくれた足場の良さそうなルートを追いかけます。
野呂さんは宇山出身、大角さんと同じ山で育ち、大阪暮らしが長かったそうですが山登りが大好きとのことで、大角さんと二人であっという間にあちらこちらに3本のロープが張られました。
ついていったものの、あまり役も立たずただただ感嘆詞だけがこぼれました。

<当日>
子ども7名、大人7名の総勢14名で11/7に開催しました。午前中はツル取り、午後はそのツルで思い思いのものを編みます。

まず午前中、先日ロープを張った山を登ります。
思いのほかの急斜面に四苦八苦しながら、ある程度登ると、足元にツルが這っている場所に出ます。
そこでツル取り開始です。細めが好きな人、太く絡み合ったツルを取りたい人、自分の作りたいものをイメージしながら取っていきます。
桧の木に絡んだ太いツルでターザンごっこを始める子どもも。
心ゆくまでツルを取ったら、それを上手に丸めて大角さんがタイヤのようにコロコロと転げ落とします。

今年の参加者さんの最年少は何と1歳。お父さんに抱っこされたり小学生のお姉さんたちが代わる代わる面倒を見ていました。
そして元気な2歳児。急斜面を登れるのか?と心配しましたが、おひさま育ちの元気っ子ちゃん。
お母さんに時におぶわれ、時に泣きながら頑張りました。
帰り道では、木の名前を大角さんが次々教えてくれ、大角さんが育てているキノコを取らせていただいたりしました。

午後は大角さん宅前に広がって、好きなものを編み上げていきます。
大角さん、大角さんの奥様、野呂さん、地元でリースなどを作るのが上手な川上さん、という豪華な講師陣に助けてもらいます。
ゴミ箱を編みたい人、年末恒例のリースを作る女の子たち、鬼滅の刃に出てくる背負カゴを作りたい子も。
子どもたちは、15時過ぎまで、みんな集中して作り上げました。
いつも山の時間を満喫させてくれる大角さん、今年も有り難うございました!!(スタッフ岡野)

↑ムカゴの雌花

↑ 柚子

↑ ノブドウ(注:ヤマブドウとは違います。)

↑クロモジ

↑ 藤豆

↑ コシアブラ

 

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『大角さんと宇山で蔓を採って籠を編む会』

昭和地区の真ん中にある標高300mほどの宇山。
ここで生まれ育った大角さんは、山に流れる川でしじみをとったり、イノシシを手作りの仕掛けで捕えたり、キノコを自家栽培しています。
今回は山の秘密の場所を案内してくれ、みんなで蔓を採り、籠編みを指南してくれます。
美味しい山の空気を吸いながら、自然と共存していく大変さや楽しさ、工夫のお話も伺えます。

2021年11月7日(日)

9:00〜15:00くらい

参加費 大人500円 / 子ども(小学生以上)300円
*山を歩くため小学生以下は保護者同伴でご参加ください。
会場:宇山・大角家周辺(車に乗り合わせて行きます)
持ち物:飲み物、お弁当、剪定ばさみ、軍手、リースを作る方は飾りたいもの(木の実、リボンなど)
服装 :汚れても良い服装、マスク

9:00       たね井や駐車場に集合
9:30 〜 11:00   宇山に到着。ツルを採りに行きましょう。
12:00 〜 13:00 昼食休憩(今回はイノシシBBQはありません)
13:00 〜 15:00 採ってきたツルでカゴやリースを作ります。

 

*感染症対策のため、お申し込み多数の場合は参加をお断りすることがあります。
体調不良または風邪の症状等がある場合は参加をご遠慮ください。

お申し込み・お問い合わせ → okayama.kurashi@gmail.com

 

 

昨年の様子